Love Like Vanilla Beans セ ン セ イ ト 、 リ セ

Intermission 3



コンビニでの事件 (?) から約一時間後。



「センセイー、いる?」
「・・・・・・」
「いるのは分かってんだよ!」
「・・・・・・」
「せっかくアイス買ってきたんだけどな! いらないの?」
「・・・・・・何アイスだ」
「ガリガリ君」
「入れ」

ガラッ

「どうもどうも。 天の岩戸 (数学準備室) が開かなかったら裸踊りでもしよーかと思ってたんだよ!」
「ガリガリ君よこせ」
「センセイ、スルースキルあがってきたね! どうぞー。 ほんと、ガッコ暑いよね」
「お前もここで食うのか?」
「そりゃーそうだよ。 何のために来たと思ってんの」
「・・・食ったら出て行けよ」
「はーい・・・あ、ちょっと机借りまーす」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・真剣な顔で、何書いてんだ?」
「あっ!!! ちょ、まっ、返してーっ! 返せー!」
「どれ・・・あ? 人間関係図?」

→ 莉世が書いた人間関係図を見る。

「山口の奴、よーやくお前に告白した上に呆気なく振られたか」
「えっ、センセイ何で知ってんの!?」
「山口は分かりやすすぎ。 それにこれ見りゃ一目瞭然だろ。
 そういえばさっき、あいつ、勝手にプールに飛び込んで、体育の遠藤先生にめちゃくちゃ怒られてたぞ」
「・・・まじで?」
「その顔から察するに、お前のせいだろ」
「あー・・・うん、そうかも」
「ま、あいつも若いからすぐに立ち直るんじゃないか?
 ところで、この 『さなえ』 って図書委員の藤井早苗か? 藤井も物好きだな」
「え、ちょ! プライバシーの侵害!」
「・・・・・・待て。 オレとお前が何で両想いってなってんだ」
「それは、妄想?」

ゴンッ

「〜〜〜〜っ! なぐんなくてもいいじゃん!」
「これは俺が責任持って処分しとくから、アイス食ったんなら出てけ。 ほれほれ」
「・・・・・・ねーセンセイ。 人間関係って難しいねー。 私、山口にも早苗にもひどいことしてたのかも。
 山口が私のこと好きだなんて、夢にも思わなかったからさあ・・・」
「もっと悩め (そして俺のことは忘れろ)」
「人生の先輩として有用なアドバイスをください」
「なるようにしかならんだろ」
「・・・・・・もういいです」
「珍しく陰気な顔してんな」
「真剣に悩んでんの!」
「そっか。 がんばれ」
「はーい。 ・・・じゃあねーセンセイ」
「おう」



「・・・・・・。 似顔絵、全然似てねえな」

くしゃくしゃ、ポイッ

「・・・・・・市谷の癖に悩みなんぞ、生意気な」

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