リーゼントな山田君 二年生 冬編の裏側

(マ) マッキー (沢田麻紀)  (佳) 藤木佳奈  (川) 川野歩



(佳) 「何なの、猛然とダッシュしたと思ったらこんなとこに隠れて」
(マ) 「ほら、あれ見て」
(佳) 「あら、山田君と鈴ね」
(マ) 「鈴、今日山田にチョコレート渡すって言ってたんだよね!
    世紀の瞬間を見逃がさずにいられるか!」
(佳) 「ていうか、あの距離からよく二人が分かったわね」
(マ) 「私の視力、左右2.0だもん」
(佳) 「あ、そう・・・おや」
(川) 「・・・え」
(マ) 「鈴を睨んでた後輩じゃん。 あんたも物陰から見物?」
(川) 「あ、あなたたちは・・・木下先輩の友達AとB!」
(マ) 「・・・この失礼な後輩、シメちゃっていい?」
(佳) 「やめときなさい、シャレにならないから」
(マ) 「・・・あ」
(川) 「・・・」
(マ) 「・・・・・・や、山田が」
(佳) 「山田君が全開で笑ってるわよ!」
(川) 「山田先輩・・・なんで」
(マ) 「・・・・・・。 あんたがどんだけ山田を好きか、知らないけどさ。
     凶悪ヤンキー顔の山田にあんな顔させられるのは、鈴だけなんだよ、きっと。 潔く諦めな」
(川) 「そんなこと・・・見れば分かりますよ!
     私、すでにふられたんです。 好きな人がいるからって!
     追い討ちかけなくたっていいじゃないです・・・か・・・うわあああああんん!!」
(マ) 「ちょ、泣かないでよ!」

ピロロロ

(佳) 「彼ピからメールだわ」
(マ) 「ああ? 『彼ピ』 だあ?」
(佳) 「そ、『彼ピ』 がバイト上がったんだって。 今からバレンタインデートなの♪」
(マ) 「待ってよ! この子どうすんの」
(佳) 「あんたが泣かせたんでしょ。 責任持ちなさいよ、じゃね!」
(川) 「わああああああん!」
(マ) 「・・・佳奈のやつ、逃げやがった・・・」
(川) 「ううう・・・ぐすっ」
(マ) 「・・・泣きやんでよ、私が悪かったよ・・・」
(川) 「ぐすっ・・・」
(マ) 「なんか奢ってあげるからさー」
(川) 「・・・うう」
(マ) 「ほらほら行くよー」



(川) 「で、山田先輩は実はすっごく優しくて仕事もできるんですよ!」
(マ) 「へえ・・・」
(川) 「無口なところも素敵なんです!」
(マ) 「あ、そう・・・」
(川) 「頭だっていいのに・・・なんで木下先輩なんかがいいんでしょうか?!
     胸だって私の方が大きいし! 顔だって!」
(マ) 「何でだろうねー」
(川) 「ちょっと、ちゃんと聞いてくださいよ沢田先輩!」
(マ) 「聞いてる聞いてる (私、バレンタインに何やってんだろ・・・)」

・・・川野歩の無限ループは続く。

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